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魘夢の頸を斬ることに成功した炭治郎だが、そこへ上弦の参の鬼・猗窩座(あかざ)が現れて煉獄と死闘を繰り広げる。
だが煉獄の与えた傷を猗窩座は即座に修復し、逆に腹を貫かれてしまう。夜明け前に逃げ出そうとする猗窩座に、炭治郎は日輪刀を投げつけて一矢報いた。
死ぬ間際に「煉獄家へ行けばヒノカミ神楽のことがわかるかもしれない」と言い遺す煉獄。言われた通り煉獄家を訪ねると、炭治郎は”日の呼吸”の使い手ではないかと煉獄の父に言われる。
蝶屋敷へ戻った三人は、音柱・宇髄天元に連れられて次の任務の場所の遊郭へ行くことになった。
鬼滅の刃(単行本)ネタバレ&あらすじ
▶1巻 ネタバレ
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第62話「悪夢に終わる」ネタバレと感想
炭治郎が下弦の壱・魘夢の頸を斬ると、魘夢と融合していた列車の先頭車両が後部車両から切断され、凄まじい断末魔と共に汽車全体が大きく揺れた。
頸を斬られて苦しむ汽車は大きくのたうち回り、車両は横転して炭治郎は汽車の外に放り出された。
乗務員に刺された腹の傷の痛みで動けない炭治郎に頼まれ、伊之助はけが人たちを助けに行った。
炭治郎は呼吸を整えて傷の痛みに耐えようとする。
その近くでは、頸を斬られた魘夢の体が崩壊しつつあった。
人質にした二百人の人間を一人も喰うことができず、炭治郎たちの顔を恨みと共に一人ずつ思い浮かべ、やり直したい、と念じながら、まさに惨めな悪夢としての自らの生を終えた。
全集中・常中の呼吸で痛みに耐える炭治郎を見下ろしながら、煉獄が「腹部から出血しているからもっと集中して呼吸の精度を上げるように」と言う。
言われた通りに集中する炭治郎に、煉獄は「破れた血管がある」と指摘する。
炭治郎が集中を高めると、腹の中で大きく出血している箇所を感じることができた。
その場所を止血するように煉獄に言われ、眉間に指を置かれて腹に力を込めると、炭治郎は大きく息を吐き出した。出血箇所を止血することができたのだ。
「呼吸を極めれば様々なことができるようになる。昨日の自分より確実に強い自分になれる」と言う煉獄。
炭治郎が返事をすると煉獄はにっこり笑ったが、その時近くで何者かが落ちて来るような強い衝撃が起きた。
第63話「猗窩座」ネタバレと感想
炭治郎が見ると、すぐ近くにそこには右目に「上弦」左目に「参」と書かれた鬼がいた。上弦の参、猗窩座だった。
なぜ今ここに上弦が現れるのか理解できない炭治郎に猗窩座は一瞬で襲いかかって来た。
煉獄が炎の呼吸弐ノ型・昇り炎天(えんてん)を放ち、猗窩座の左腕を指先からひじ上まで割るように斬って攻撃を防ぐ。だが猗窩座は煉獄から距離をとると一瞬で斬られた腕を再生してしまった。
この再生の速さ、凄まじい鬼気、これが上弦の鬼の強さだった。
猗窩座は煉獄に手負いの者から狙う理由を聞かれて「弱い人間が大嫌いだ」と答えると、「お前も鬼にならないか」と持ちかけた。
煉獄の練り上げられた闘気を”至高の領域に近い”と表現し、「人間は老いて死ぬから至高の領域に踏み入れないが、鬼になれば百年でも二百年でも鍛錬し続けて強くなることができる」と言う。
だが煉獄は「老いることも死ぬことも人間という儚(はかな)い生き物の美しさだ」「強さと言うものは肉体に対してのみ使う言葉ではない」「この少年は弱くない、侮辱するな」と猗窩座に答えた。
「鬼にはならない」と言う煉獄の答えを聞いて、猗窩座は術式展開破壊殺(はかいさつ)・羅針(らしん)の技で煉獄を攻撃し、煉獄はそれを炎の呼吸壱ノ型・不知火(しらぬい)で迎え撃つ。
二人とも炭治郎には目ですら追えないほどのスピードだった。
猗窩座は煉獄に「素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆくのは耐えられない、若く強いまま死んでくれ」などと言いながら破壊殺・空式(くうしき)で攻撃し、煉獄は肆ノ型・盛炎(せいえん)のうねりで受け止める。
猗窩座に距離を取って戦われては頸を斬れないと判断した煉獄は、猗窩座の正面まで瞬時に移動すると何度も激しく斬りかかった。
煉獄を手助けしようと炭治郎は起き上がろうとするが、煉獄は「傷が開いたら致命傷になるぞ、待機命令!!」と叫んでその動きを止める。
炭治郎を気にする煉獄に猗窩座は「弱者に構うな、俺に集中しろ」と破壊殺・乱式(らんしき)を放つ。煉獄がそれに対して炎の呼吸伍ノ型・炎虎(えんこ)を放つのが同時だった。
第64話「上弦の力・柱の力」ネタバレと感想
煉獄は死にかけていた。左目は潰れ、肋骨は砕かれ、内臓にも傷を負って既に全身がぼろぼろだった。
伊之助は手助けしたくとも二人の異次元の強さ、隙のなさ、動きの速さについていけず、足手まといにしかならないのを感じていた。
一方、煉獄が猗窩座に与えたダメージは既に修復されて傷一つ無い。
「どう足掻(あが)いても人間では鬼に勝てない」と言う猗窩座。
だが煉獄は「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」と再び刀を構える。
猗窩座は煉獄のその姿を見て「それ程の傷を負いながらその気迫その精神力」と絶賛し、「やはりお前は鬼になれ杏寿郎、俺と永遠に戦い続けよう」と叫んだ。
煉獄の炎の呼吸奥義、 玖ノ型(くのかた)・煉獄と、猗窩座の破壊殺・滅式(めっしき)がぶつかり合う。
二人を中心に激しい土煙が舞い上がり、しばらくは何も見えなかったが、ようやくそれが収まって炭治郎が見たのは猗窩座の腕に腹を貫かれた煉獄の姿だった。
「死んでしまうぞ杏寿郎、鬼になると言え!!」「お前は選ばれし強き者なのだ!!」という猗窩座の言葉で、煉獄に昔の記憶が蘇った。
布団に起き上がった母が幼い煉獄に「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか」と問いかける。
煉獄は答えようとして何度も言葉につまり、結局「わかりません!」と元気よく答えるしかない。
「弱き人を助けるためです」と母は言った。「人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません」「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です、責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」
「はい!!」と元気よく返事をした煉獄を手を伸ばして抱きしめ、自分がもう長く生きられないことを言うと、「強く優しい子の母になれて幸せでした」「あとは頼みます」と言って一筋涙を流した。
煉獄は刀を強く握り直し、猗窩座の頸に振るうとその頸を落とそうと全力を込めた。刃が猗窩座の頸を斬り進むが、猗窩座は左腕で煉獄に殴りかかる。
だが煉獄は刀を持たない方の腕でその打撃を止めた。みぞおちに右腕が貫通しているにもかかわらず。
その時夜明けが近づいていることに気づき、煉獄を殺して早くこの場を去ろうと思う猗窩座だったが、自分の右腕が煉獄の体から抜けないことに気づいた。
絶対に逃がすまいとする煉獄の執念が猗窩座の体を留めているのだった。
第65話「誰の勝ちか」ネタバレと感想
煉獄が猗窩座を逃すまいとしているのを見て、炭治郎は刀を手に取りその頸を斬ろうと駆け寄った。
だが猗窩座は夜明けが近いことを知り、この場を逃げようと物凄い怒号をあげた。
煉獄も絶対に放すまいと気合の叫びをあげる。
煉獄の刀がいよいよ猗窩座の頸を半分まで斬り進んだとき、炭治郎に指示された伊之助が二人の元へ近寄り、獣(ケダモノ)の呼吸壱ノ牙・穿ち抜き(うがちぬき)で猗窩座を狙った。
だが猗窩座はあらん限りの力を込めて地面を踏みつけ、その反動で自らの両腕を引きちぎって煉獄の拘束を逃れた。
太陽はすでにほとんどその姿を現している。
陽光の陰になる所へ逃げようと猗窩座は森の奥へ駆け込んだ。
炭治郎は持っていた日輪刀を大きく振りかぶって猗窩座目がけて投げつけ、その刃は背から胸を貫いた。

驚いて猗窩座が振り向くと、炭治郎が猗窩座に向かって「逃げるな卑怯者!!」と叫んだ。その言葉を聞いて思わず怒りが全身を走る猗窩座。
”何を言ってるんだあのガキは 脳味噌が頭に詰まってないのか?””俺はお前らから逃げてるんじゃない 太陽から逃げてるんだ””それにもう勝負はついてるだろうが 杏寿郎は間もなく力尽きて死ぬ!!”
だが炭治郎は猗窩座に叫び続ける。
「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦ってるんだ!生身の人間がだ!傷だって簡単には塞がらない!失った手足が戻ることもない!!」「逃げるな馬鹿野郎、馬鹿野郎、卑怯者!」「お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんだ!強いんだ!煉獄さんは負けてない!誰も死なせなかった!!」「戦い抜いた!守り抜いた!お前の負けだ!煉獄さんの勝ちだ!!」
そこまで叫ぶと、炭治郎はついに大声で泣き始めた。伊之助の体も震えている。
煉獄は黙ってその言葉を聞いていたが、一瞬優しく微笑んで、炭治郎に「もうそんなに叫ぶんじゃない」と声をかけた。「竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ」と。
そして「最後に少し話をしよう」と言って炭治郎を近くへ呼ぶと、「思い出したことがある」と言って話し始めた。
第66話「黎明に散る」ネタバレと感想
煉獄は炭治郎を近くに呼ぶと、自分の生家である煉獄家に残された歴代の”炎柱”の手記に”ヒノカミ神楽”のことが記されているかもしれない、と言った。
炭治郎はそれどころではなく、呼吸で止血してほしい、傷を塞ぐ方法はないかとうろたえながら言うが、煉獄は「無い、俺はもうすぐに死ぬ」と言いきると、「喋れるうちに喋ってしまうから聞いてくれ」と話を続けた。
煉獄の弟の千寿郎へは「自分の心のまま正しいと思う道を進むよう伝えて欲しい」と。
父には「体を大切にしてほしい」と。
そして炭治郎には、「君の妹を鬼殺隊の一員として認める」「命をかけて鬼と戦い人を守る者は、誰が何と言おうと鬼殺隊の一員だ」と。
「胸を張って生きろ」「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ、歯を喰いしばって前を向け」「君が足を止めてうずくまっても時間の流れは止まってくれない、共に寄りそって悲しんではくれない」「今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。君たちを信じる」と。
煉獄はそこで、炭治郎の向こうに一人の女性がこちらを見て立っているのに気づいた。
それは煉獄の亡くなった母親だった。
母に向かって「俺はやるべきこと果たすべきことを全う(まっとう)できましたか?」と心中で問いかける煉獄。
母は優しく微笑んで「立派にできましたよ」と答えた。
煉獄は一瞬泣くような表情になり、その後にっこりと笑った。
善逸が炭治郎と伊之助の元にやって来て、汽車が脱線する時のことを話してくれた。「煉獄さんが技をいっぱい出して車両の被害を最小限にとどめてくれた」と。
「本当に上弦の鬼来たのか?」「そんな強いの?そんな…」善逸に何を聞かれても、うなずくしかない炭治郎。
「何か一つできるようになってもまたすぐ目の前に分厚い壁がある」とぼろぼろ泣く炭治郎に、善逸も涙がこぼれ始める。
だが伊之助は「弱気なこと言ってんじゃねぇ!!」と炭治郎に向かって大声を上げた。「なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ!信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねぇ!」「死んだ生き物は土に還るだけなんだよ、べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ」「悔しくても泣くんじゃねえ、どんなに惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならねえんだぞ!」
そう言う伊之助自身、かぶり物からからあふれるぐらいに涙をこぼしていた。
それを指摘する善逸に伊之助は思い切り頭突きし、刀を振り回すと、「修行だ!!」と言って炭治郎の羽織を引っ張り、ぼかすかと殴りかかった。
煉獄の訃報はただちに産屋敷邸や他の柱たちへ伝えられた。
産屋敷耀哉は煉獄の訃報を聞くと、煉獄が二百人の乗客を守り切ったことを褒め称え、「寂しくはないよ、私ももう長くは生きられないだろうから」と言った。
第67話「さがしもの」ネタバレと感想
製薬会社を営むある家の居間で、夫婦が自分たちの息子について客に話していた。血の繋がりは無いが情が通じ、跡を継がせようと思っていること、皮膚の病のために昼間は外に出られないということなどを。
その当人は書斎で何かの本を開いていたが、その部屋の開いた窓のすぐ外には上弦の参の鬼、猗窩座が控えていた。
子供は鬼舞辻無惨だった。
鬼舞辻は猗窩座に”青い彼岸花”を探すよう命じているらしかったが、猗窩座は見つけられていなかった。代わりに鬼殺隊の柱を一人殺したことを報告したが、鬼舞辻はそれを聞いて「お前は思い違いをしている」と猗窩座に強い力を加え始めた。
猗窩座の体がミシミシと音を立て、皮膚に亀裂が入ってゆく。
鬼が人間に勝つのは当然のことで、鬼舞辻の望みは鬼殺隊の殲滅(せんめつ)だと言うと、炭治郎たち柱以外の鬼殺隊隊士を殺さず戻ってきたことを鬼舞辻は責めた。猗窩座の体は全身ヒビだらけとなり、目や口からも血が流れ出している。
猗窩座が炭治郎の一撃を受けたことを「上弦の参も堕(お)ちたものだな」と言って猗窩座を下がらせた。
猗窩座はその場を離れて炭治郎の投げつけた刀を手に取ると、何度も滅茶苦茶に叩きつけた。
炭治郎の顔が脳裏に浮かび、「次会った時はお前の脳髄をぶちまけてやる!!」と叫びながら。
炭治郎の日輪刀はぼろぼろの破片となってあたりに散らばった。
炭治郎たち三人は蝶屋敷に戻ったが、腹の傷が深いにもかかわらず、炭治郎はある日こっそりと煉獄の生家へ向かう。
家の前では煉獄によく似た少年がうつろな表情で掃き掃除をしていた。煉獄の弟、千寿郎だった。
炭治郎はぺこりと頭を下げ、煉獄からの言葉を伝えに来たと言ったが、その時屋敷の中から一人の男性が出てきて千寿郎に怒鳴った。煉獄の父、槇寿郎(しんじゅろう)だった。
煉獄のことを「大した才能もないのに剣士などになるからだ、愚かな息子だ」などと言う槇寿郎に、炭治郎は怒りを感じずにいられなかった。
第68話「使い手」ネタバレと感想
煉獄の最期の言葉を伝えにやって来た炭治郎の前で、煉獄の父・槇寿郎は煉獄のことを「大した才能は無かった、死ぬに決まってるだろう」と罵倒し、涙を浮かべる弟・千寿郎に向かって「いつまでもしみったれた顔をするな」と怒鳴った。
その言い方をあまりにひどいと咎める炭治郎だが、槇寿郎は炭治郎の言うことを聞こうともせず、追い払おうとする。
だが、その耳に付いた耳飾りを見ると動揺のあまり持っていた酒壺を取り落とし、炭治郎を指さして「”日の呼吸”の使い手だな?そうだろう!」と問いただした。
炭治郎には”日の呼吸”が何のことかわからないが、槇寿郎は炭治郎をその場に力任せに押し倒した。
その素早さを見て「素人の動きではない」と感じる炭治郎。
千寿郎が父を止めようとするが、槇寿郎は千寿郎を殴りつけ、千寿郎はその力の強さに倒れ込んだ。
それを見て我慢できなくなった炭治郎は、槇寿郎に「いい加減にしろこの人でなし!」と一撃を加えた。
煉獄を侮辱し、千寿郎をを殴る槇寿郎に向かって怒りの言葉をぶつけるが、槇寿郎は炭治郎が「俺たちのことを馬鹿にしている」と言う。炭治郎にはそれが何のことかわからないが、炭治郎の耳飾りは「”日の呼吸”の使い手だと書いてあった」と言う。
それを聞いて”日の呼吸”はヒノカミ神楽のことだろうか、と思い当たる炭治郎。
槇寿郎は、「”日の呼吸”は一番初めに生まれた始まりの呼吸であり、全ての呼吸はその派生に過ぎない。火も水も風も全てが”日の呼吸”の劣化版にすぎない」のだと言った。
だが、炭治郎の家は代々炭焼きであり、家系図もある。
それよりも槇寿郎に「調子に乗るな」と言われた炭治郎は「俺が自分の弱さにどれだけ打ちのめされてると思ってんだ」と泣きながら言い返さずにいられなかった。
「煉獄さんの悪口を言うな」と槇寿郎に向かって行く炭治郎だが、元”柱”である槇寿郎は炭治郎を軽々と打ちのめす。
だが炭治郎は、もしヒノカミ神楽が”日の呼吸”だったなら、それほど凄い呼吸だったならなぜあの時煉獄を助けられなかったかと思わずにいられない。
ついに炭治郎はその拳をかわして槇寿郎に頭突きを喰らわせることに成功した。
煉獄の家で、自分が煉獄の父に頭突きを喰らわせてしまったことに「やってしまった」とものすごく落ち込む炭治郎。
だが千寿郎は炭治郎に礼を言い、「すっきりしました、兄を悪く言われても僕は口答えすらできなかった」と話す。
炭治郎は千寿郎に煉獄の最期の様子を伝え、その後、槇寿郎がよく見ていたという書物を千寿郎が持ってきてくれた。
二人でページをめくるが、その中身に思わず顔が引きつる二人だった。
第69話「前へ進もう少しずつでも構わないから」ネタバレと感想
千寿郎が持って来てくれた「二十一代目炎柱ノ書」は、中が破かれてずたずたになり、ほとんど読むことができなかった。千寿郎によると、おそらく父が破いたのだろうということだった。
”ヒノカミ神楽”や”日の呼吸”について何もわからなかったことを謝る千寿郎だったが、炭治郎は「自分のやるべきことはわかっている、鍛錬することだ」と答え、自分の技に体が追いついておらず、舞いの手順を知るヒノカミ神楽ですら使いこなせなくて、全集中の状態で使うと体が思ったように動かなくなると話した。常中ができれば日一日と体力は上昇するが、一瞬で強くなれるわけではない。
煉獄と猗窩座が戦っていたあの時、自分がもっと強かったら、一瞬で煉獄を助けられるくらい強くなる方法があれば、と炭治郎はずっと考えていた。だが、そんな都合のいい方法はない。今の自分ができる精一杯で前に進むしかないのだ。
煉獄のような強い柱に「必ずなります」と千寿郎の前で炭治郎は宣言した。それを聞いて千寿郎の眼にも涙が浮かぶ。

煉獄には”継子(つぐこ)”がおらず、炎柱の継承は断たれる。本来なら千寿郎が継子として柱の控えとなるはずだったが、千寿郎の日輪刀はどれだけ稽古をつけてもらっても色が変わらなかった。
剣士になるのはあきらめ、それ以外の形で人の役に立てることをする、炎柱の長い歴史に傷がつくが、兄はきっと許してくれるだろう、と言って千寿郎は涙をぽたぽたこぼした。
炭治郎もそれを聞いて「正しいと思う道を進んでください」と言う。
千寿郎は、別れ際、炭治郎に煉獄の日輪刀の鍔(つば)を差し出した。
「こんな大切なものは受け取れない」と言う炭治郎だが、千寿郎の「持っていて欲しい、きっとあなたを守ってくれる」という言葉に炭治郎も承諾する。
炭治郎が帰った後、千寿郎は煉獄の最期の言葉を伝えようと父の部屋をおそるおそる開けた。
槇寿郎は「くだらん」「どうせ俺への恨みごとだろう」と怒鳴るが、千寿郎は引き下がろうとして一瞬留まり、「体を大切にしてほしい」と口に出した。「兄上が父上へ遺した言葉はそれだけです」と。
千寿郎が行ってしまうと、槇寿郎は持っていた酒壺から酒を飲もうとするが、煉獄の顔が脳裏に浮かび、酒壺を打ちつけるように再び置くと、「…杏寿郎!」息子の名前を呼んでうめくように泣き出した。
炭治郎は傷の痛みをこらえて蝶屋敷の近くまで帰って来た。
だが、門前で炭治郎を待ち受けていたのは、頭に二本の出刃包丁をくくりつけ、両手にも出刃包丁を構えた鋼鐵塚(はがねづか)だった。
炭治郎が日輪刀を失くしたことに怒り狂い、「万死に値する」と炭治郎を包丁を持って追いかける鋼鐵塚。夜明け近くまで二人の鬼ごっこは続いた…。
第70話「人攫(ひとさら)い」ネタバレと感想
煉獄の死から四か月が過ぎようとしていた。炭治郎たち三人は毎日鍛錬をしながら合間に入る指令に従い鬼を倒しに行った。一人で行く任務の時も善逸は駄々をこねなくなり、伊之助は以前よりさらに猪突猛進になった。
三人での鍛錬の日々は続いた。
そんなある日、炭治郎が任務から帰ってくると、蝶屋敷で炭治郎の面倒を見てくれていた神崎アオイやなほが音柱・宇髄天元(うずいてんげん)に抱きかかえられて連れ去られようとしていた。
アオイはカナヲに助けを求めるが、カナヲは宇髄が柱であり、これは任務であること、しのぶのこと、銅貨のことなどが同時に頭によぎり、自分がどうするか決めることができない。
銅貨を投げて決めようと考えるが、その時炭治郎に言われた「心のままに」という言葉が浮かび、アオイとなほの洋服をつかんで引き留めようとする。
引っ張るばかりで何も言わないカナヲに宇髄は大声を張り上げるが、他の少女たちも宇髄に突撃し、炭治郎がやって来た時には宇髄は女の子に群がられているのか捕まっているのかわからないような状態になっていた。
宇髄に向かって炭治郎は頭突きを仕掛けるが、攻撃が当たる寸前に宇髄の姿は消え、攻撃は空振りに終わり、宇髄は屋敷の屋根の上に移動していた。
宇髄は”元忍(しのび)”として派手にその界隈に名を馳せた男だった。
「任務で女の隊員がいるからコイツらを連れて行くんだ」という宇髄に向かって、炭治郎は「代わりに俺たちが行く」と名乗りを上げた。善逸、伊之助もいつの間にか宇髄の隣に立っている。「行ってやってもいいぜ」と余裕の伊之助、「アアアアアオイちゃんを放してもらおうか」とガクブル状態ながら気概を見せる善逸。
そんな三人に宇髄は一瞬やり返す様子を見せたが、急にアッサリ引き下がり、炭治郎たちが来ることを承諾した。
蝶屋敷を出た後、「どこに行くんだ」と尋ねる伊之助に宇髄は「日本一色と欲にまみれたド派手な場所」と答える。
よくわからない顔をする炭治郎と伊之助だが、善逸にだけはピンと来たようだ。
「鬼の棲む”遊郭”だよ」と宇髄は言った。
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