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童磨に胡蝶が負けたその時、カナヲが駆けつけてきた。胡蝶はカナヲに何か指文字を送っていた。
一方、善逸は上弦の鬼と遭遇していたが、その鬼は力を求めて鬼になった善逸の兄弟子であった。
善逸の怒りは彼が鬼になったこと、そして彼が鬼になったことが彼らの師範が雷の呼吸の継承者から鬼を出したことに責任を取って切腹したことに向かっていた。
そして覚悟を決めた善逸は強く敵を終始圧倒していた。
壱の型以外すべて使える兄弟子だったが、壱の型だけを極めた善逸が編み出した善逸だけの漆の型の前に破れた。
一方炭治郎は因縁のある猗窩座と遭遇した。
あの時は全く歯が立たなかった的であったが、今はなんとか戦えるようになっていた。しかし、敵の攻撃は鋭く、正確に炭治郎の急所を狙ってくる。
そんな中、富岡にあざが発現した。
その二人のレベルアップした戦いに割り込めないでいた炭治郎であったが、彼は猗窩座の能力の秘密を解明しようとした。
それは炭治郎の父や伊之助らが知らず知らずのうちにヒントをくれていたのであった。
伊之助は殺気に関するヒント、そして父は透き通る世界。
それらは今回の戦いの中で炭治郎が敵を倒すために絶対的に必要なもので、この戦いで炭治郎がそれらを得ることができたら、また炭治郎は大きな成長をするだろう。
しかし、猗窩座もまだ余裕があり、一進一退の攻防が続く。果たして炭治郎はこの壁を越えることができるのだろうか。
鬼滅の刃(単行本)ネタバレ&あらすじ
▶1巻 ネタバレ
▶2巻 ネタバレ
▶3巻 ネタバレ
▶4巻 ネタバレ
▶5巻 ネタバレ
▶6巻 ネタバレ
▶7巻 ネタバレ
▶8巻 ネタバレ
▶9巻 ネタバレ
▶10巻 ネタバレ
▶11巻 ネタバレ
▶12巻 ネタバレ
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▶15巻 ネタバレ
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▶18巻 ネタバレ
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第143話「怒り」ネタバレと感想
胡蝶は幸せの道はどこまでも続いていると思っていたが、それを破壊されて初めてそれが薄いガラスの上に乗っていたことを知る。
そして彼女はまだ破壊されていない誰かの幸福を強くなって守りたいと思った。
そう、彼女は姉と約束して二人で強くなろうと思った。できるできないではない、やらなきゃならないのだ。
しかし、そんな彼女の想いも無念、彼女の毒はまた、童磨には効かなかった。
彼は嬉々として彼女の攻撃を受けていた。そして彼は彼女を抱きながら彼女の弱さに涙した。彼女の、そして人間の弱さを口にした。
そんな時彼女の継子、カナヲがその部屋に入って来た。
そして彼女はカナヲの目の前で殺された。
その時、彼女は何やら指でカナヲに合図を送っていた。
目の前で師範を殺されたカナヲは動転し、花の呼吸、肆の型・紅花衣でいきなり攻撃した。
しかし、その攻撃も鬼には難なくかわされた。
そして胡蝶は鬼に体全体で吸収されていた。
カナヲは怒りで気が狂いそうではあるが、どうにか冷静さを保とうとしている。
童磨は胡蝶がカナヲに指文字を送っていたことを気づいていた。
そして彼は次から次へと上等な獲物がやってくることを喜んでいた。
一方、善逸は上弦の鬼に遭遇していた。
それはどうやら力を求めて鬼になった善逸の兄弟子だったようだが、彼は鬼になった彼を兄弟子とはもう思っていないようだった。
胡蝶は死ぬ直前に彼女に指文字を送っていた。それが何を意味していたのかはわからないがさすが柱、ただでは死なないようだった。
目の前で師範を殺された彼女であったが必死に冷静さを保とうとしていた。しかし、師範である胡蝶ですら全く歯が立たなかった相手に継子である彼女が適うのか。
普通に考えれば瞬殺であろうが、彼女は今目の前で師範を殺された怒りや胡蝶からの情報で若干有利に立ち回れるであろう。
また、救援の可能性なども加味すると諦めてはいけないだろう。 岩柱の稽古の時、雀が持って来た手紙を読んでから様子がおかしかった善逸だったが、どうやらここにつながっていたようだ。
彼の兄弟子は力を求めて鬼になっていた。彼はどうしてもこの戦いに勝ちたいであろう。 今回の最終決戦色々なところで怨念渦巻き、因縁がちりばめられている。どの戦いも負けられない戦いである。果たして彼らは鬼の軍団に勝利を飾れるのだろうか。
第144話「受け継ぐものたち」ネタバレと感想
炭治郎たちが閉じ込められている建物自体がウゴウゴと脈を打って生きているみたいである。
冨岡と炭治郎を分裂させようとしている。できるだけ冨岡と一緒に鬼舞辻の元に辿り着かなければならない。
そしてカラスが胡蝶の死を他の隊士に伝えていた。炭治郎は彼女との思い出に想いを馳せ涙を目に溜めている。
そのカラスは愈史郎の血鬼術の札をつけていた。
産屋敷輝利哉、年齢は八歳。
父、母を無くしても悲しむ暇さえ与えてもらえない。
この状況では涙を流すことさえ時間の無駄である。それは彼の後ろに控える妹たちも同じだった。
お館様は長く生きられないので彼らはいち早く大人に育てなければいけなかった。
同じように厳しくて優しかった母も今はもういない。輝利哉はお館様に代わって隊士たちの父にならなければならない。
善逸は因縁のある鬼といくつか会話をしているがこれほど厳しい表情をした善逸を見たことはない。
そして鬼は適当な穴埋めで上弦の陸になれたことを誇りに思っているようだった。
彼は雷の継承権を持っており、継承権を持った男が鬼になったために善逸のじいちゃん、つまり雷の呼吸の師範は切腹したという。
それも解釈もつけずに苦しんで死んでいった。しかし、鬼はそんなこと全く意に介していないようだった。
自分を評価せずに善逸と二人で共同で継承させようとした師範に恨みを持っていた。
善逸が壱の型しか使えないが、彼は壱の型以外を使えるようだ。彼はいきなり雷の呼吸、肆の型・遠雷で広範囲の攻撃をして来た。
しかし、覚悟を決めた善逸は前よりも数段強くなっていた。彼の攻撃は楽々と敵の首に届いていた。
お館様が亡くなっても彼のあとは子供達に引き継がれていた。普通の子供よりもはるかに成熟している産屋敷一族の後継は悲しみにくれる様子は一切ない。
彼らの重責は一体どれほど重いのだろうか。 善逸も今までにないほどの怒りを顔ににじませている。壱の型しか使えない善逸とその逆の鬼。
彼らは共同で雷の継承者となることになっていたが、鬼はそれに全く賛成していなかった。
それにより鬼になりさらなる力を手に入れたが、そのせいで責任を取って師範は介錯もつけずに切腹した。なんとも無残である。そんな師範の無念を胸に善逸はその鬼を全力で叩き潰しに行く。
第145話「幸せの箱」ネタバレと感想
鬼殺隊員であった善逸の兄弟子であったが上弦の壱と遭遇し、彼は死を覚悟した。
しかし、諦めずに生きていればいつか勝てるかもしれない。そう信じて生きていた。
そして上弦の壱から血を分けてもらった。
鬼が言うには強い剣士ほど鬼になるのには時間がかかるそうだ。
そんな絶望するほどの恐怖に直面した彼は善逸と戦うことなどで恐怖を感じることなどもうない。
彼はいつも泣きベソをかき、何のプライドも持たない善逸を嫌っていた。
そして善逸と二人で後継だと言った師範をも恨んでいた。
鬼の攻撃は善逸が知っている技よりも格段にパワーアップしており、そこから、鬼がたくさんの人間を食ったことがうかがえた。
鬼は参の型・聚蚊成雷に続いて伍の型・熱界雷で猛攻を仕掛ける。
それには血鬼術が混ぜ込まれていて、より強力な技になっていた。
彼の攻撃は食らった部位から体がひび割れ続ける。これも血鬼術の効果であろうか。
雷の呼吸は壱の型が全ての基本であった。
つまり、獪岳(そうがく)は基本ができていないと言われても仕方がなかったのだ。
案の定、鬼殺隊では彼の不遜(ふそん)な態度に妬む隊員たちが彼が基本がなっておらず、柱になんかなれないと陰口を叩かれる次第であったのであった。
善逸はそんなことを言う奴らが許せなかった。
彼は獪岳がひたむきに努力していたのを知っていたからだ。
彼が善逸のことが嫌いなのは善逸も知っていたし、その逆も然りだったが、尊敬していたのは事実だったようだ。
しかし、獪岳からはいつも不満の音がしていたのを善逸は聞き逃してはいなかった。
そんな思いを胸の奥にしまいこんで善逸は持っている力全てを振り絞って、雷の呼吸、漆の型・火雷神で彼の首を切った。
この技はどうやら獪岳走らない技のようだった。しかしこの技は善逸だけが師範に教わったのではなく、善逸だけの型だったのだ。
いくら鬼の強さを借りた敵とはいえ、負ければ全ては意味がないのだ。負ければ、善逸は師範の仇討ちもできずに終わってしまうのだ。
獪岳の怒涛の連続攻撃を受けるので精一杯であった善逸であったが、彼は今までの思い出を胸の奥にしまいこんだ。
おそらく善逸にもまだ、兄弟子を切ることへの抵抗感が拭えていなかったのだろう。
しかし、覚悟を決めた善逸は自分が編み出した漆の型で兄弟子を一閃した。それは一瞬の出来事だったが、善逸の心の中の葛藤は熾烈を極めたのであろう。
第146話「誇り」ネタバレと感想
壱の型しか使えない善逸に鬼になってまで力を得たのに勝てなかった獪岳は悔しさをにじませていた。
しかし、獪岳も死ぬが力を使い果たした善逸も落下の衝撃で死ぬのは目に見えていた。
しかし、そこに愈史郎が助けに来てくれた。彼は善逸を救い、鬼はそのまま死んでいった。
善逸は夢の世界で師範とあっていた。
善逸は獪岳と仲良くなるために手紙を書いたり、歩み寄る努力をしていたみたいだが、それは全て無視されていた。
善逸はもしかしたら自分がいなければ獪岳もあんな風にならなかったかもしれない。
と思い、師範に謝る。善逸は溜まっていたことを全て師範にぶつけ、ずっと謝っていた。
しかし、師範は目に涙を浮かべて「お前は儂の誇りじゃ」と一言発した。
善逸が目をさますとそこでは愈史郎が手当をしており、村田もいた。

薬を使っているが、彼の顔に入ったヒビが止まらずにいた。
そして止血も間に合わない。
鬼に勝っても命の危険は去っていなかった。
愈史郎は隊服を着用し、隊員の救護及び、援護を珠世に頼まれていた。
村田含め、行動を共にしていた隊員たちは妙な気配を感じつつもまさか鬼だとは思っていなかった。
全く上弦と遭遇しない冨岡と炭治郎は若干の焦りを感じていた。
そんな中、炭治郎は上弦の参、因縁ある猗窩座と遭遇した。
一方、珠世は鬼舞辻に吸収されつつあったが、かろうじて彼女は耐えていたが、援軍が来ない限り、彼女の命はないようだった。
そしてそれもそんなに長い時間は持たなそうだった。
しかし、彼は因縁の相手との戦いで全力を使い果たしてしまった。また、おそらく鬼が鬼になって間もなかったため自分能力に熟達していなかったがため、彼の傷はどうやら浅く済んでいるようだった。
そんな善逸は師範と夢の世界で対話することができた。善逸は自分の力不足を嘆いていたが、師範は誇りに思ってくれた。善逸の努力は全く無駄ではなかったのだ。
動きがなかった炭治郎サイドであったが、彼は煉獄との因縁がある猗窩座と遭遇した。
彼は猗窩座を見かけた瞬間に激昂し、一気に襲いかかっていった。こちらも因縁がある相手で絶対に負けられない。
炭治郎は今回の戦いから新しい刀の鍔が煉獄のものになっている。煉獄の力を借りて炭治郎は仇討ちができるのだろうか。
また、珠世はもう限界に近いようだった。彼女はほとんど鬼舞辻に取り込まれかけている。おそらく毒も徐々に分解されてきている。鬼舞辻を拘束していられるのももうほとんど時間はないのかもしれない。
第147話「小さな歯車」ネタバレと感想
産屋敷の娘たちはやはりいくら早熟しているとはいえ、父らを亡くした傷はまだ癒えていないようだった。
しかし、輝利哉は妹たちとは一味違っていた。彼は毅然とした態度で鬼殺隊を支援していた。
そんな産屋敷邸には柱であった宇髄と煉獄の父がそんな年端もいかない産屋敷の一族を守っていた。
一方、鱗滝はというと、禰豆子を看病していた。
禰豆子は珠世が作った人間に戻る薬を飲んでいた。
禰豆子はとても苦しんでいた。
禰豆子が人間に戻れば、千年追い続けていた鬼舞辻の夢は潰えることになる。
それは太陽で消滅しなかった鬼は禰豆子以外にいないからだ。
そんな鬼殺隊の長い戦いに今日終止符が打たれようとしている。
思えば、鱗滝の元に炭治郎が鬼になった妹を連れて訪れてきてから全てが始まった。
今までの戦いで揃えられてきていたパーツが炭治郎と禰豆子によって動き始めたのだ。
そんな炭治郎はヒノカミ神楽・火車で渾身の一撃を叩き込んだ。
ここで腕の一本くらいきれなければ、首を切ろうなんてことは絶望的である。
そして炭治郎はなんとか鬼の腕を切り落とした。
攻撃をかわして逆に腕を切り落とせた炭治郎は上弦の、それも以前は全く歯が立たなかった鬼とも対等に渡り合える自信がついた。
それは側から見ていた冨岡も同じように感じているようだった。
しかし、鬼はすぐに反撃していてそれをなんとか炭治郎はかわしていく、交わすだけでなく、彼は反撃の一手も打ち込めるようになっていた。
しかし、鬼はまだまだ余力は残しているようで、一方の炭治郎はギリギリの状態で戦っているようだった。
あの日、雪の降りしきる中頭をたれ、涙を流しながら妹の命乞いをするしかなかった炭治郎は今、命や尊厳を奪われないために戦えるようになった。
猗窩座も煉獄が言った、「この少年は弱くない、侮辱するな」という言葉を認めるとも言った。
そして猗窩座は炭治郎に敬意を表しながら、彼も全力で炭治郎に戦いを挑もうとしていた。
引退したはずの煉獄の父や宇髄もその警護に当たっていた。 また、鱗滝も禰豆子の看病に当たっている。本当に鬼殺隊に関わっていた人たちは総出で今回の戦いを見守っている。
それは今回で鬼殺隊と鬼舞辻の千年に及ぶ戦いが本当に終わりを迎える可能性があるということだろう。 また、珠世が作った人間に戻す薬はどうやら禰豆子にも使われていた。
もし、彼女が人間に戻れたのなら鬼舞辻の野望はどのみち潰える。その上炭治郎の兼ねてからの願い、そして今まで増えた鬼を減らすことができるかもしれない起死回生の一打になりうるのだ。
果たして、禰豆子は人間に戻れるのだろうか。 今までの戦いで目に見えて成長してきた炭治郎であったが、猗窩座は一度負けている相手、それも煉獄の命を犠牲にして。
そんな手も足も出なかった相手と対峙しても全く臆することのない炭治郎は臆するどころか、負けじと攻撃を繰り出していく。心の強さが垣間見えたような気がする。
そして猗窩座も炭治郎のことを強きものと認めたようだった。そこから猗窩座は本気を出そうと何やら技を繰り出そうとしてきていた。それは猗窩座が炭治郎を敵と認め、初めて繰り出す技、それが生半可な攻撃ではないのは想像に難くない。果たしてこちらの戦いの行方は。
第148話「ぶつかる」ネタバレと感想
猗窩座は冨岡の技をみて水柱と戦うことに興奮していた。
彼は水柱と戦うのは五十年ぶりのようだった。
そして冨岡は猗窩座の大技を水の呼吸、拾壱の型・凪で全てをいなした。
どうやらこの型は以前、猗窩座が戦った水柱は使わなかったようだ。
その隙をついて炭治郎もヒノカミ神楽で応戦するが難なくかわされて逆に攻撃をモロにくらいかけている。
しかし、そこも冨岡が弐の型・水車で炭治郎を救った。
そしてそのまま攻勢に転じる冨岡を炭治郎も援護するが、すぐに反撃される。
しかし、炭治郎も刀で攻撃を受け切ったと思ったが、かすっただけでも炭治郎はダメージを負ってしまった。
猗窩座は冨岡の鍛え上げられた水の呼吸を流麗だと評し、名前を覚えておきたいとまでいう。
しかし、冨岡は鬼に名乗る名前はないとその提案を一蹴した。
そんな中、猗窩座は冨岡を破壊殺、脚式・流閃郡光で吹き飛ばしてしまう。
炭治郎は一人になってしまい、鬼の相手を一人でしなくてはいけなくなった。猗窩座は炭治郎への攻撃はどうやら少し手を抜いているようで、なんとか炭治郎はそれに耐えていた。
そして猗窩座はあの列車で炭治郎と対峙した時から今に至るまで炭治郎が圧倒的成長をしたことを敵ながら褒めていた。
煉獄はあの日死んで良かったとまでのたまっている。
彼が持っていた人間のままでいることが素晴らしいという価値観を同時に猗窩座は汚していた。
しかし、炭治郎はそんな言葉に平静を保っていられるはずもなく、猗窩座にひしひしと怒りをぶつけていた。
猗窩座は弱者こそ悪であり、強者こそ善だと言っている。
弱きものが強きものに淘汰されるのが自然の摂理だと。
もちろん、炭治郎はそんなこと微塵も思っていない。
生まれた時は誰だって弱者で誰かに助けてもらわねば生きていけない。
だから、強きものは弱きものを助ける。
そして弱きものは強くなり、また自分より弱きものを助ける。これが自然の摂理だと炭治郎は言う。
そして、冨岡は拾壱の型を編み出していた。それは本来の水の呼吸にはない型でおそらく、水の呼吸を極めた冨岡だからこそ編み出せた技なのであろう。
かつては全く歯が立たなかった炭治郎であったが、今では冨岡の助けがあるとはいえ、猗窩座と対等に渡り合っている。それは今まで潜ってきた死線が炭治郎を強くしてくれていた証拠であろう。
猗窩座は弱者こそ悪であって強者は善だと言っていた。しかし、炭治郎は鬼に家族を殺されたかこや、煉獄を目の前で殺された過去があり、彼はその上に立って生きている。
だから、炭治郎は弱者が悪いなんて一切思っていない。そしてちよ着物が弱きものを守り、それが脈々と受け継がれていくことが人間の強さだと思っている。
それはそうだ、そうでなければ、炭治郎は鬼殺隊員にすらなっていなかったのだから。強きものである、冨岡が炭治郎を助け、炭治郎はそこから鬼殺隊員になり、数々の命を救ってきた。それが人間の強さであり、人間の営みであるのは間違いない。
第149話「嫌悪感」ネタバレと感想
猗窩座はどうやら炭治郎のことが生理的に受け付けないようだった。
それはまるで金属に爪を立てるような神経に障る不協和音。
初めは、炭治郎が弱者であったから、彼は不快感を感じているのだと思っていた。
しかし、炭治郎は強くなってもなおこの嫌悪感は消えない。
炭治郎の目、声、言葉が全て猗窩座の臓腑をヤスリでこするようであった。
そしてその言動は猗窩座の記憶の遺伝によって誰かに重なっていた。
そこからの猗窩座は冨岡と戦うレベルの力を出してきていた。
破壊殺、砕式・万葉閃柳でいきなり攻撃してきた。
そこからの連続攻撃を炭治郎はなんとか動作予知で攻撃を受けていた。
その攻撃は全て人体の急所を正確に叩いてきている。
まるで磁石に吸い寄せられているかのように。
それはあまりにも正確で不自然であった。
炭治郎はその原因に思考を巡らせた。
そして炭治郎はヒノカミ神楽・飛輪陽炎で猗窩座の首にひとたち浴びせた。
煉獄の弟は仏壇の前にいた。
そして兄に鬼殺隊の戦いについての祈りを捧げていた。
彼は炭治郎に炎柱の書に書いてあったことをまとめ、当時の炎柱と日の呼吸の剣士との会話をまとめたものを送っていた。
しかし、炭治郎はそれをまだ受け取っていない。
つまり、彼は猗窩座に勝たないとその手紙を読むことは叶わないのだ。
始まりの呼吸である火の呼吸の剣士が鬼舞辻と対峙した時の話。
それを聞いて当時の炎柱は自信をなくしてしまったようだが、炭治郎ならきっと大丈夫だろう。
しかし、炭治郎は技を止められ、白刃取りをされてしまった。
そのまま猗窩座は剣を折ろうとしている。炭治郎は渾身の頭突きを食らわせたが、猗窩座は刀を全く離してくれない。
しかし、そんな時怒れる冨岡が猗窩座の腕を切り落としてくれた。
さらに、上弦の鬼のような悪の権化が炭治郎を生理的に拒絶するのは当たり前のように感じる。そして猗窩座お例外ではなかった。
炭治郎は強くなってもなお、彼は炭治郎への嫌悪感が拭えない。むしろ強くなっているようにさえ見えるが、それは炭治郎が人間としての炭治郎らしい正義を持っているからであろう。
煉獄の弟が炎柱の書をまとめた手紙を炭治郎に送っていた。その中には始まりの剣士が鬼舞辻と対峙した時の話が書かれているようだった。
それは鬼舞辻を倒す上でかなり重要な情報になるだろう。だからそれを是が非でも得たい。しかし今目の前にいる猗窩座を倒せねばそれはどうにもならないのである。
しかし、猗窩座を倒すのも一向に光が見えてこない。炭治郎はどんどん劣勢に持ち込まれていってしまっている。しかし、そんな時冨岡が戻ってきてくれた。それはまさに百人力である。これから鬼殺隊の反撃が始まろうとしている。
第150話「気づき」ネタバレと感想
冨岡は極力刀を抜きたくないし、娯楽のように手合わせをするのも好きではない。
しかし、己が圧倒されるほどの強者に出会い短時間で感覚が練磨されていくのがわかった。
閉じていた感覚が開いていき、どんどん強者に引きずられていく。ギリギリの命の取り合いが彼をそうやって成長させている。
そして冨岡も例外ではなかった。彼の顔にはあざが発現していた。
それからの冨岡は技の精度やパワー、スピードが格段に上がっていた。
冨岡はしっかり猗窩座に攻撃を当てているが、スピードが上がった冨岡に猗窩座もすぐに順応した。
それはつまり、猗窩座にもそれなりの余裕があるということであろう。
そうなると永遠と体力が続くわけではない人間が圧倒的に不利である。
そもそも、鬼舞辻を倒すことが目的であってここで一晩中猗窩座と戦っているわけにはいかないのである。
しかし、炭治郎はまだその戦いに割って入ることができないでいた。

炭治郎は考えることを放棄してはいなかった。
なぜ、猗窩座の攻撃が急所に正確に磁石のように引かれているのか。
炭治郎はその中で猗窩座がよく闘気という言葉を使っていることに思い当たった。
炭治郎が匂いで察知できるように猗窩座も闘気で何かを察知できるのかもしれない。
炭治郎は伊之助とこんなことを話していた。
伊之助は敵が狙ってくるところはヒリヒリするという。
そんな伊之助は人が見てくる自分の部位は見ていなくてもわかるという。
そして特に殺意を込めて見てくる人はなおさらわかるという。
逆に殺意がないものは分かりにくかったりする。
つまり、殺気を出さずに近づければ、首を切ることは不可能なことはないということだ。
しかし、殺気のこもっていない攻撃では鬼の固い首を切るなんてことはできるわけない。
そんなたわいもない会話だが、なんだかそこに引っかかるものを炭治郎は感じていた。
猗窩座が探知する闘気は一体何か。
さっきとは何が違うのか。
猗窩座のこれを探知する感覚を鈍らせる方法は何かないのか。
そしてその後の数太刀のうちに炭治郎はその正体に気づいたようだ。
冨岡はパワーアップし、猗窩座と同等レベルまでにはなったが、やはり猗窩座にはまだまだ余裕があるように見えた。
さらにあざを発現した状態で上弦の参ですらここまで手こずっているのだから、鬼舞辻は一体どれほどの敵なのだろうか。
一方、レベルアップした戦いに割り込めないでいた炭治郎だったが、炭治郎は戦いに割込まずに猗窩座の分析をしていた。彼の分析力は先の訓練で格段に上がっていた。
それはかなり精密で詳細な分析であった。炭治郎は猗窩座の言う闘気という言葉に注目していた。 伊之助は殺気の込められた視線は肌がビリビリするような感覚を覚えるという。
つまり、さっきは見ていなくても彼の場合感じ取れるのだ。それは殺気がない敵は感じ取れないとも取れる。要するに、殺気を発さずに敵に迫れればそれは百発百中の必殺技となるのだ。
しかし、殺気をまとわせない剣では鬼の首は切れない。 そんなことを炭治郎は考えていた。そして彼の言動、癖、そして戦闘を見て炭治郎は何かに気がついた。それは意外にもからくりとしては簡単なものだったりするのかもしれない。
第151話「鈴鳴りの雪月夜」ネタバレと感想
炭治郎の父親はまるで植物のような人だったという。
感情の起伏がほとんどなく、いつも穏やかな人だった。それは病死する直前でも変わることはなかった。
炭治郎が父親を思い返す時にはいつも川のせせらぎのように落ち着いた声だった。
炭治郎は父親がヒノカミ神楽を踊る時何を考えているのか尋ねたことがある。
一年に一度年の初めに竈門家が代々行ってきた神楽は日没から夜明けまで行う過酷なものだった。
全部で十二ある型を夜明けまで何千回と舞うのだ。
幼い炭治郎はそれが病気の父にとって重荷であるのなら自分が変わると言うのだった。
しかし、父はここ数年神楽が辛いとは思ったことがないという。
不思議なことに習い始めた時は今より健康で体力もあったが息も絶え絶えになって辛かったという。
おそらくだが、単純に無駄な動きが多かったのだと思う。
大切なのは正しい呼吸と正しい動き、最小限の動きで最大限の力を発揮する。
すると頭の中が透明になってくるらしい。
最初のうちは五感を開き、自分の体の形を血管の一つ一つまで認識する。
この先は本当に辛く、先が行き詰まっているとしか思えなかったらしい。たくさんのことを吸収した後は必要でないものをそぎ落とす。
するとそのうち、身体中の血管や筋肉の開く閉じるを瞬きするように簡単にできるようになる。
その時に頭の中が透明になると透き通る世界が見え始める。それはそうやって苦労したからこそたどり着ける領域である。
父が病死する10日前、熊が人を襲って食う事件が一つ隣の山で起きた。
家の周りに篝火(かがりび)をたいて鈴のついた縄を張り巡らせておいた。
そしてある夜、父は夜炭治郎を起こして外に連れて行った。
立ち上がったクマは九尺はあるように見えた。クマは鈴縄の外側にいた。
病気の父は斧一本でそれに対峙していた。
そして父は熊に向かってこの鈴縄の内側に入ってきたならば容赦はしないと言った。
しかし、クマはそれを超えてきた。
そして父は一瞬のうちに人間の胴体くらいあるクマの首を切り落とした。
そんな時でも父の匂いは全く揺れていなかった。
後からわかったことだが、父は炭治郎に見取り稽古をしていたのだ。
透き通る世界が見える父の体捌きから炭治郎が何かを学べるように。
諦めずに考え続けたから先ほどの猗窩座の攻撃を炭治郎は避けることができたのだ。
猗窩座のあの吸い付くような攻撃を。
その一撃はおそらく炭治郎の命を奪う一撃だった。
そしてその時炭治郎はどうしてかあの攻撃をかわせると思っていた。
そう、その瞬間、一瞬ではあるが、炭治郎は透き通る世界に入ることができたのだった。
半天狗が自身の心臓に隠れていた時もそうだが、先ほどは回避だけに集中して他の感覚はすべて閉じた。
それによって未だ嘗てないほどの速さで体が動いたのだ。
そして炭治郎はこれを猗窩座に勝つ唯一の方法として見出したのだ。
それは何度も何度も訓練を積んでたくさんのものを積み上げたのちにできる技で、無駄なものをそぎ落とすというのはとても高等な技術である。
しかし、それができた時には無駄な力も消費せずに洗練された動きができるようになるのだ。それは体力効率にも技効率にも共に良い効果をもたらす。
それと同時にそれができると透き通る世界が見えるようになるという。その透き通る世界を炭治郎の父親は見ていたのだ。
そして炭治郎自身も何度かそれを経験している。それは半天狗との戦いの時もそうだった。つまり、極限状態であれば、炭治郎も透き通る世界に入れるのだ。
そして炭治郎はこの戦いでさらに強くなるためにその透き通る世界を使いこなせるようになろうとしている。果たして、炭治郎はそれを使いこなして猗窩座に勝つことができるのだろうか。
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もし、クレジットカードをお持ちでない方はスマホのキャリア決済にも対応しているのでそちらを入力することもできます。
ドコモ、au、SoftBankどれかの携帯電話を使っていればクレジットカード無しでも登録ができます。
U-NEXTの登録方法
①まず、U-NEXTのサイトにアクセスします。
②鬼滅の刃のマンガ、その下にアニメが表示されていますのでお好きな方の「今すぐ読む」をタップします。
③お名前や電話番号などの情報を入力し、最後に「次へ」をタップします。
④その後、クレジットカードの情報を入力し「次へ」をタップします。
※無料体験の期間が表示されますのでしっかりチェックし、メモをしておきましょう。
⑤メールに登録完了の通知が届いたのを確認して完了です。
メモ
登録後はスマホアプリから、また、パソコンから鬼滅の刃アニメやマンガを見ることができます。
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上記のように8の付く日(8日、18日、28日)に各400ポイント=合計1200ポイント。
また初期登録時には100ポイントがもらえるので合計900ポイントが貰えます。
鬼滅の刃は1巻あたり380ポイント~418ポイントで読めますので合計2冊程度が無料で読める計算になりますね。
ポイント
FODプレミアムは1冊読むと20%分のポイントバックがあります。380ポイントで1冊読んだ場合76ポイントのバックがありますのでそれを活用することで最大2冊ほど無料で読めることになります。
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