鬼滅の刃12巻ネタバレ【無料で読む方法】あらすじ＆感想（98話～106話）

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百年変わることのなかった上弦の鬼が炭治郎たちによってついに欠員が出た。

そこで上弦の鬼たちは鬼舞辻の元に召集された。個性的な面々が揃う中、一方でチームワークはかけらも感じることはなかった。

つまり、鬼殺隊が彼らに太刀打ちできるのはもしかしたらそういった小さなほころびからなのかもしれない。彼らは小さな諍い(いさかい)を起こしながらも鬼舞辻の圧倒的支配力の元に団結しているようであった。

刀鍛冶の里に行くことになった炭治郎であったが、そこで時透や甘露寺などの柱と会う。

そして、また体を休めにきたはずが過酷な修行を受けることになったが、彼がその修行を終えた頃には動作予知という特殊な能力を身につけることができた。

そして、炭治郎は同時に三百年前の刀を見つけ鋼鐵塚がそれを磨き上げてくれるという。

そんな時に上弦の鬼、玉壺と半天狗がどういうわけかこの刀鍛冶の里に侵入していた。

文字通りこの里は鬼殺隊の生命線であり、ここを潰して鬼殺隊を弱体化させるのが狙いである。

この里には戦闘員は基本おらず、偶然居合わせた炭治郎らがこの里を守らねばならないが、上弦二人に炭治郎たちは敵うのであろうか。

第98話「上弦集結」ネタバレと感想

上弦の陸がやられたことで他の上弦は鬼舞辻の元へ召集された。

顔に縦の文様が入っているいかにも残虐そうな上弦の参、猗窩座(あかざ)。

ツボに入り奇妙な風態(ふうてい)をしている上弦の伍、玉壺(ぎょっこ)。

座敷わらしのような姿形で人前に出るのを嫌がっているように見える上弦の肆、半天狗。

そして猗窩座(あかざ)に妙に馴れ馴れしく接していて、妓夫を上弦の鬼にまでしたあの男もそこにいた。

彼は上弦の弐、童磨。彼は猗窩座(あかざ)にわざとらしく絡み彼をイラつかせているようにも見えた。

その二人は犬猿の仲といってもいいだろう。

そしてその場には上弦の壱、黒死牟(こくしぼう)までいた。つまり、上弦の鬼が勢ぞろいしたのだ。

人間の姿をした鬼舞辻が現れ、妓夫が死んだことを上弦に伝える。

彼は妓夫が負けたのは堕姫が足手まといになったことが原因とし、また毒を喰らわせた後に戦わずして逃げれば確実に勝利できたというがそこまで彼の死にこだわっていないようだった。

彼曰く、人間の部分を多く残したものから死んでいく。

上弦の鬼も皆鬼舞辻には恐れをなしているようで、異様な雰囲気が漂っている。

彼らはお屋形様が住まう産屋敷を見つけれずにいること、そして青い彼岸花を見つけられていないことに怒りを示し、上弦の存在理由を問いている。

彼は変化が嫌いだと言っており、恐れからか不確定の情報を伝えようとした玉壺の首を一瞬にしてもいだ。

そして鬼舞辻が玉壺に情報が確定したのちに半天狗とともにそこに急行するようにと命じた。その時童磨がすかさず食いつくが、猗窩座(あかざ)はそれが鬼にらず、彼の頭の上半分を吹っ飛ばした。

鱗滝左近次

ついに上弦の鬼が勢ぞろいした。上弦の壱をのぞいて全員顔が明かされた。これから戦わなくてはならない鬼達はどれも個性的で、一筋縄ではいかないような気配がプンプンする。しかし、彼らも一枚岩ではいられないようだ。まず、全員が鬼舞辻を恐れていること。恐怖による支配というものは窮地に意味をなさない。そして、内部の亀裂だ。上弦の弐と上弦の参という強力な二人がタッグを組んだらいくら柱であれど、負ける可能性は十二分にある。しかし、彼らは決して手を組むことはないだろう。なぜなら彼らの間には憎悪が邪魔をしているように見えたからだ。また、上弦の壱はどうやら一匹狼気質なようでここも誰かと手を組むことはなさそうだ。つまり、鬼殺隊は個々の力ではなく団結力で彼らを打ち倒すチャンスがあるということだ。これはもしかしたら、鬼舞辻を倒すキーになるのかもしれない。

第99話「誰かの夢」ネタバレと感想

童磨の頭を飛ばした猗窩座に黒死牟が猗窩座の度が過ぎた行動に注意を喚起する。

童磨は気にしていないというのだが、黒死牟が気にしているのは童磨のことではなく、猗窩座が童磨に手を出すことで乱れる序列関係のことを気にしているようだった。

そのため彼は童磨が気に入らないのであれば、入れ替わりの血戦を申し込むことだ、と猗窩座に言う。そこでも童磨はまるで悪気のないように猗窩座の癪に触るようなことを言う。

しかし、黒死牟はそれを無視し彼に話し続ける。

そしてあれだけ凶悪そうであった彼をも威圧して黙らせた。そんな黒死牟は目が六つあり、いかにも鬼のような形相をしている恐ろしい鬼であった。

しかし、タダでは猗窩座も転ばない。彼は必ず黒死牟を殺すといった。

そして琵琶を持った女の鬼の能力で半天狗と玉壺は情報を確定しに向かい、童磨も半強制的に自分の屋敷へ飛ばされた。

耳飾りをした長髪の男が炭治郎の父であろうか生き写しかのようにまで似ている男にもてなされていた。

そして子供を抱いている。どうやらこの子はもてなしている男の子供らしい。その父親は耳飾りの男のことを命の恩人だとのたまう。

しかし、彼は自分はしがない炭焼きで例には値しないと言う。

彼は自分が守らなければならないもの何一つ守れない価値のない人間だとまで言う。そんな夢を見ていた炭治郎は涙を流しながら二ヶ月の昏睡から目覚めた。

鱗滝左近次

どうやら、童磨と猗窩座だけでなく、黒死牟と猗窩座も同様に険悪な仲なようだ。一体、猗窩座はなぜ彼らにそこまで牙を剥くのだろうか。そして、童磨もどうやら他の上弦からは煙たがられているようで彼らにチームワークというものは皆無であろう。そこが鬼殺隊の付け入るべきポイントである。そして、戦いから帰った炭治郎たちであったが、なんと彼は二ヶ月も昏睡状態にあったと言う。やはり彼は先の戦いで限界などとうに越していたのだ。この先妓夫よりもはるかに強い鬼と戦わなければならなくなるのだが、彼はこのまま無理な戦いを続けていってはいずれ体が持たなくなるのは目に見えている。炭治郎はこの先の戦いを戦い抜く基礎戦闘力のアップが必要であることは明白だろう。

第100話「いざ行け里へ」ネタバレと感想

鬼殺隊員の後藤は炭治郎たちと変な縁がある。

柱合会議で炭治郎を連れていったのも彼、また、妓夫との戦いのあと彼らを見つけたのもこの後藤らしい。

そして現在彼を看病している。

そして、意識が戻った炭治郎を見つけ彼は屋敷中にそれを伝えてくれた。どうやら善逸は一昨日から任務に復帰しているようだ。

伊之助も一時は命の危機ではあったものの、炭治郎の一週間前に目を覚ましたようだ。

彼は野生に育ったせいか毒が効きにくく一命を取り留めることができたが、同時に薬も効きにくいらしい。

炭治郎も昏睡状態から覚めた一週間後には復活を果たした。

同時に伊之助も任務に復帰したようだ。先の戦いで刃こぼれしてしまった炭治郎は鋼鐵塚から脅迫の手紙を受け取っていた。

そのため、埒が開かなそうなので直接刀鍛冶の里に行くこととなった。

そこに行くまで炭治郎は目と耳、鼻を隠されながら、隠に背負われてそこまで向かう。

理由は鬼の襲撃を防ぐため。刀鍛冶の里まで行くには何人もの隠がリレー形式に彼を連れて行く。

そのメンバーは定期的に代わり、情報が漏れないように徹底している。刀鍛冶の里に着いた炭治郎だったが、そこには恋柱もやってきているようだった。

鱗滝左近次

長い昏睡から目覚めた炭治郎をはじめ伊之助や善逸も無事で、善逸に至っては早々に任務に戻っていた。あの激戦を全員が無事生きて帰ってこれたのは奇跡に近いことだ。伊之助も任務に戻り、炭治郎も着々と体力を回復しながら次の任務に備える。しかし、炭治郎は強敵と戦ったおかげで刀が刃こぼれしてしまったようだった。だが、鋼鐵塚は刀の刃こぼれでさえ許さない、少し気の難しい性格の持ち主であるため、炭治郎は直接刀鍛冶の里に向かうことにした。そこは巧妙に隠され、鬼の襲撃を避けていた。刀鍛冶の里が鬼の襲撃を受ければ、鬼殺隊は一溜まりもない。いくら強い戦士がいても武器がなければ鬼には到底太刀打ちはできないのだから。だから、この里は言ってみれば鬼殺隊の生命線でもあるのだ。そのため、こんなにも複雑な方法で里は隠されている。そしてその里には炭治郎より先に恋柱がいた。

第101話「内緒話」ネタバレと感想

炭治郎は里の長であり、鋼鐵塚の名付け親であるという里の長に会っていた。

炭治郎が刀を折った自分が悪い旨を伝えると彼は厳か(おごそか)に「折れるなまくらを作ったあの子が悪い。」と言い切る。

彼らは早急に鋼鐵塚の居場所を見つけると約束してくれた。

そして、この里には傷ついた体に良く効く温泉があると言うので炭治郎はそこで傷を癒すことにした。

炭治郎が温泉に着くとそこには最終試験で炭治郎ともめた不死川玄弥であった。

そして彼は風柱の弟であるようだ。やはり彼は刺々しい態度で炭治郎に接するが、炭治郎はそんなこと意にも介さず温泉に入る。

裸の付き合いで仲良くなれるかと踏んだ炭治郎であったが、あえなく失敗に終わった。恋柱と晩御飯を共にした炭治郎は雑談を交えながら彼女と親交を深めていた。

そして別れの際に恋柱は炭治郎が上弦の戦いで生き残ったことを手放しに賞賛してくれた。

それは通常の修行の何倍もの効果があって今の炭治郎は前よりはるかに強くなっているという。

そして彼女は最後に炭治郎にこの里には強くなるための秘密の武器があるということを教えてくれた。

次の日森を探索していた炭治郎はそこで霞柱、時透無一郎を見つける。

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刀鍛冶の里で炭治郎は思わぬ大物と会う。まずは恋柱、甘露寺である。彼女は炭治郎の全面的な味方であるようで、彼ととても有効的に付き合ってくれていた。そして同時に禰豆子とも戯れている様子が見られ、戦いばかりだった最近の中ではとてもほっこりするワンシーンになっている。最後に甘露寺は炭治郎にこの里には強くなるための秘密の武器があると教えてくれたが、それが何かは炭治郎には全く見当がつかない。刀鍛冶の里であるから、やはり伝説の刀みたいなものなのか。それも楽しみなところである。そしてまた、炭治郎は霞柱、時透にも出会う。炭治郎はなんだか運が良いようである。

第102話「時透くんコンニチハ」ネタバレと感想

時透を見つけた炭治郎だったが、時透はどうやら子供の刀鍛冶ともめているようだった。

彼がその子供に手を出したのを見て炭治郎は仲裁に入った。

しかし、止めに入った炭治郎であったが、一発パンチを見舞われて終わってしまった。

しかしすぐ子供の刀鍛冶をその隙に助けた炭治郎だったが彼は何かに怯えていた。

そして頑なに鍵は渡さないと言う。

しかし、そんな言い分には全く耳を貸そうとしない時透は皮肉がふんだんにこもった嫌味を少年にぶつける。

しかし、彼の言っていることに間違いはあまり見られないが、配慮の欠けたその刺々しい言葉に炭治郎はやり場のない怒りを収めることができなかった。

時透に執拗に詰め寄る炭治郎だったが彼も業を煮やして炭治郎を手刀で気絶させた。

先ほど少年が必死に守っていたのはからくり人形の倉庫の鍵だったようだ。

そのからくり人形は108の動きができて、人間を凌駕する力を持っていた。しかし、老朽化が進み壊れかけている。

その名前は縁壱零式、そして姿形がまるで鬼舞辻の記憶に出てくる耳飾りをつけている鬼狩りに酷似(こくじ)している。

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柱といっても甘露寺のように炭治郎に友好的な人ばかりではない。そして、この時透も決して友好的な方とは言えないようだった。おそらくではあるが、彼は炭治郎のことを覚えてすらいないだろう。そして、彼は平気で子供にも手をだす。自分の目的を邪魔するものであるなら。そして炭治郎も例外ではなく時透に一息に捻られたのであった。時透はなぜ少年ともめていたかと言うと彼がからくり人形の倉庫の鍵を持っていたからだった。しかし、そのからくり人形は老朽化が進んでいる上、製作者はもう亡くなっていてもう一度作り直すには彼の技術力では足りないのだそうだ。しかし、驚くべきはそのからくり人形の見た目が額にあざがあり、耳飾りをつけた鬼狩り。鬼舞辻の記憶によく出てくるあの日の呼吸を操ったと言われる伝説の鬼狩りの姿に酷似しているのだ。刀鍛冶の里とその伝説の鬼狩りの間には一体どんな関係があったのだろうか。そして、彼は鬼殺隊に属していたのだろうか、それとも単独でこの村と関係を持っていたのかそして、彼と炭治郎の関係も謎に包まれている。

第103話「縁壱零式」ネタバレと感想

驚くことに、そのからくり人形には腕が6本あった。

その理由を聞くとその原型となった剣士の動きを再現するためには腕が六本なければ再現できなかったからだと言う。

さらにこの人形は三百年も前の戦国時代に作られ今まで壊れてこなかったと言う。

しかし、現在の所有者である少年にはそれを修繕する力量はないようだ。

しかし、そのからくり人形の攻撃を難なくかわしている時透であっさらに驚くべきことに彼は12歳であるそうだ。

時透の鴉(からす)が言うには彼は日の呼吸の使い手の血を引いているようだ。

炭治郎はこのからくり人形を夢で見たことを思い出した。少年はそれを記憶の遺伝と呼んだ。

それは自分にとってまた先祖にとって重要な場面が遺伝として記憶されていくことを刀鍛冶の里ではそう呼ぶらしい。

そんな中、時透はどんどん人形を破壊していくそれを見ることに耐えられなくなった少年、小鉄は逃げ出してしまった。

しかし、炭治郎が説得し彼は決心を固めた。本来もっとかかると思われていた戦闘訓練だったが、柱である時透はあっという間にそれを終わらせてしまったようだった。

そして自分の折れた刀を炭治郎に預け自分は人形から新たな刀を奪っていった。

それには悪意の匂いが全くしなかった。壊れて動かなくなったと思われた人形だったが、まだなんとか動くようで安心した炭治郎であったが、決心を固めた小鉄はすみじろうにも厳しく今から修行を始めようとしていた。

鱗滝左近次

炭治郎や鬼舞辻の記憶の中によく出てくる伝説の鬼狩りは三百年も前の戦国時代に生きていた人物のようだ。それは遺伝を通じて彼らに記憶としてその姿を鮮明に蘇らせる。直接戦った鬼舞辻が彼の記憶を残しているのは当たり前だが、なぜ、その人の記憶が炭治郎に遺伝しているのかには謎が大きく残る。しかし、炭治郎も必死に戦って我を忘れてしまうくらいになると額にあざが出てくるときがある。それは伝説の鬼狩りと瓜二つである。やはり、二人の関係をただの偶然で片付けてしまうのはどうも合点のいかないものである。 そして時透の実力はどうやら柱の中でも上位に入りそうな雰囲気である。さらに驚くことに彼は12歳だと言う。12歳で柱になった人物は他にきっと例はないだろう。しかし、それも彼は日の呼吸の使い手の子孫であるそうだ。それも彼の強さの要因の一つかもしれないが、彼の天才的な戦闘センスは他の者の比にはならないだろう。

第104話「小鉄さん」ネタバレと感想

小鉄を励ましたつもりだったが、予想以上に小鉄の心に火をつけてしまった炭治郎は例のからくり人形で修行をすることになってしまった。

からくり人形は恐ろしく強く炭治郎は太刀打ちできないでいた。

しかし、この修行でわかったのは小鉄の分析力の高さである。炭治郎の弱点を瞬時に割り出し、改善すべきところを弾き出してくれる。

それは炭治郎がステップアップするための重要な特訓の一つである。

からくり人形にはまだ隠された秘密があった。それは動きの型を変えることができると言うことだ。

それは持ち主とカラクリがあってこその機能で、動きの型を変えることで剣士の苦手なところをつけるように調整できるようになるのだ。

その調整を施してからと言うもの、炭治郎は先ほどよりもさらにからくりにボコボコにされるようになった。

分析力は高い小鉄であったが、技術指導は全くの素人であった。

そのため無理な訓練を重ねた炭治郎は絶食、絶水、絶眠という過酷なコンデジションの中で修行を続けていた。

その超過酷な修行だったからこそ、彼はついに人形に一撃を食らわすための覚醒を起こすことができた。

五日目にしてやっと食料が与えられた炭治郎だった。炭治郎がこの修行で得たものは動作予知であった。

これは好きの意図よりも早い段階で察知でき、反射などの面で柱に遅れをとっていた炭治郎が彼らに追いつく一歩目となった。

そしてついに炭治郎は人形を砕き、倒すことができた。すると人形の中から刀が出てきた。

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恋柱が言っていた強くなる武器とはからくり人形のことであろうか初めは思っていたが、ついにその武器が現れた。それは刀だったのだ。からくり人形を倒したものだけがその刀を使えるようにその刀はからくり人形のちょうど、背骨のように体の中に隠してあった。その見た目はひどくボロボロでおそらく人形が作られた三百年も前からそこにあったのだろう。そして炭治郎はこの修行を通して動作予知と言う特殊能力を手に入れた。それは好きの意図よりも早く認識でき、炭治郎がステップアップするには必須の能力であった。特殊能力と新たな武器を見つけた炭治郎は明らかにこの里でパワーアップしたであろう。

第105話「なんか出た」ネタバレと感想

悩んだ末にその刀を抜くことにした炭治郎だったが、もちろん三百年も前の刀であるため、刀身は見事に錆びていた。

するとそこに筋骨隆々の鋼鐵塚がやってきて、その刀を持って行こうとするため三人はもめた。

横暴な鋼鐵塚を鉄穴森(かなもり)がやってきてその場を収めてくれた。

そして今まで鋼鐵塚が失踪していた理由を話してくれた。

それは、今まで剣士にすぐに嫌われて担当を外れることの多かった鋼鐵塚だったが、炭治郎は担当を彼から変えようとしなかったのに応えたく、山ごもりをしていたからなのだそうだ。

鋼鐵塚は鋼鐵塚家に伝わる日輪刀研磨術でその刀を磨きあげるために持って行こうとしていたのだった。

それを彼に託した炭治郎は宿に戻って不死川の部屋にいた。炭治郎は彼と温泉であった時抜けた歯が今では生え、治っていることに違和感を覚えたが、はぐらかされてしまいわからずじまいだった。

夜道に置いてある壺を拾おうとした刀鍛冶は突然その壺に吸い込まれた。その壺の中から出てきたのは上弦の伍、玉壺だった。そして上弦の肆、半天狗もこの刀鍛冶の里に入っていた。一体どうなる。

鱗滝左近次

意気揚々と抜いた刀は錆び付いており、期待が大きかった分炭治郎のショックは大きかったようだ。しかし、そこに鋼鐵塚が現れ、伝統の日輪刀研磨術で磨き上げてくれると言う。そんな喜びもつかの間。と言うのも、なんと上弦の鬼が二人もこの里に侵入していたのだ。どうやってこの里を突き止めたかはわからないが、二人はこの里を潰して鬼殺隊を弱体化させようと企んでいる。この里は刀鍛冶の里であって、彼らは戦えるわけではない。つまり、ここには戦力という戦力がない上、ここにくるまでの道はほとんど誰も知らない。つまり、応援がくる希望も薄いのだ。たまたま、炭治郎を始め何人かの隊員はいるようだが、上弦の陸ですらあんな苦戦を強いられたのにそれより階級が上の鬼が二人もいるのをどうやって対処するのだろうか。幸い、時透はこの里におり、甘露寺も里を出ていたとしてもここからそう遠くには離れていないだろう。刀鍛冶の里だけでなく鬼殺隊全体の大ピンチを炭治郎はどう切り抜けていくのだろうか。

第106話「敵襲」ネタバレと感想

鉄穴森を探すために炭治郎の部屋にやってきていた時透であったが、突如そこに半天狗が現れた。

そして一瞬にして臨戦態勢に入った二人だったが、流石の上弦、二人の攻撃を難なくかわしていくかと思ったが、そうではなくなぜか攻撃を受けている。

時透はすぐさま鬼の頭を切り落としたが、炭治郎は先の戦いの経験から首を切っても死なない鬼がいることを知っていた。

そのため、警戒を怠らずにいたところ、その鬼は二体に分裂した。

彼らは謎の武器で突風を起こし時透をリングアウトした。

もう一人の鬼が持っている杖からは雷が起こされ、炭治郎はその攻撃をモロに受けてしまった。しかし、そこに不死川が助けに現れた。

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突然現れた上弦の鬼に彼らは臆することなく臨戦態勢に入った。修行を終えて体力も戻りつつあった炭治郎は新しい刀も持っていて戦闘態勢に入ることにはなんら支障はなかった。そして、時透と共にいたのも偶然の幸いだ。流石、柱の実力を見せつける時透はすぐさま鬼の首を切るが、妓おっとん経験から死なない可能性を炭治郎は時透に喚起するが、一瞬気の抜けた時透は分裂した鬼の武器から放たれた突風により遠くに飛ばされてしまった。二人に分裂した鬼から察するにもしかしたら妓夫と堕姫のようにまた首を同時に切らなくてはならないのかもしれない。さらに今回は伊之助や善逸と言ったような気心の知れた仲間ではなく、うまく波長が合わない不死川や時透とともに戦わねばならないのである。そのためチームワークを上弦の鬼の前で即席で作り上げるのは至難の技である。しかし、彼らはそれをやり切らねば敗北は必至。引いてはその敗北は鬼殺隊の壊滅にも繋がり得るだろう。

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